
登録販売者の試験にチャレンジしてみたいけど、どうやって申し込んだらいいんだろう?もし合格できたらすぐに登録販売者になれるのかな?勉強難しいのかな?
こんな悩みを解決します。
- 登録販売者になるまでの流れ
- 登録販売者の外部研修とは
- 登録販売者の就職先と働き方
- 登録販売者のキャリアアップについて
- 登録販売者になりたい人から寄せられるよくある質問
「申し込み方法とか勉強とか難しいのかな、ハードル高そうだな」と思っている人もいるかもしれませんが、大丈夫です!
私も全くの知識ゼロで登録販売者試験に申し込みをして独学で合格し、現在もドラッグストアで登録販売者として働くことができています。
この記事を読むと、登録販売者になるまでの詳しい流れや合格後の働き方が分かるようになりますよ。
少しでも登録販売者に興味のある方参考になると嬉しいです。



・現役登録販売者
・資格なしの未経験でドラッグストアに入社後、完全独学で登録販売者試験一発合格。
登録販売者になるまでの流れ
ここでは正規の登録販売者になるまでの流れを次の2つに分けてご紹介していきます。
- 未経験から登録販売者になるまでの流れ
- すでにドラッグストアなどで働いている場合の流れ
未経験から登録販売者になるまでの流れ
まずは、未経験から登録販売者になるまでの場合の流れを解説していきます。
- 登録販売者試験に合格する
- 就職先を探す
- 販売従事登録をする
- 実務経験を積んで実務従事証明書を発行してもらう
- 証明書を都道府県に提出する
それぞれ詳しく説明していきますね。
登録販売者試験に合格する
まず、登録販売者試験に合格する必要があります。
合格率は30~60%と年度や都道府県によってバラつきがあるものの、平均して40~50%くらいになることが多いです。
ここでは具体例として2024年度の北海道、東京都、佐賀県の合格率を比較してみます。
都道府県 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,553人 | 967人 | 62.3% |
東京都 | 4,257人 | 1,948人 | 45.8% |
佐賀県 | 623人 | 179人 | 28.7% |



都道府県によって合格率が全然違いますが、毎年こんな感じでバラつきが大きいです…。
難易度の運的な要素もあるのかもしれませんが、きちんと対策をしておけば十分に合格できます!
登録販売者試験の勉強方法のコツについてはこちらの記事をご覧ください。
就職先を探す
登録販売者試験に合格した後は、登録販売者の資格を活かせる仕事を探しましょう。
- ハローワーク
- indeedなどの求人サイト
- 店頭に貼られている求人
- 登録販売者や医療従事者向けの転職サイト
特に正社員で仕事を探す場合は、転職サイトを活用するのがおすすめです。
資格を持っていれば未経験でも面接で有利に働きますので、ぜひ色々な求人を比較して探してみてください。
販売従事登録を行う
就職先が決まったら、登録販売者として働くために販売従事登録をします。
販売従事登録をする際には次の書類が必要です。
- 販売従事登録申請書
- 登録販売者試験の合格証
- 戸籍謄本、戸籍抄本、戸籍記載事項証明書又は、本籍の記載のある住民票の写し
- 雇用契約書の写し
- 手数料 7,000円前後~ 都道府県によって異なる
ここでは大まかに書いていますので、詳しくは各都道府県のホームページを確認してください。
実務経験を積んで実務従事証明書を発行してもらう
販売従事登録が終わったらいよいよ研修期間になります。
合格したからすぐに登録販売者として働けるわけではなく、所定の実務経験を満たす必要があります。
「実務経験ってどうやって満たしたらいいのか分からない…」と不安になる方もいるかもしれませんが、普通に仕事をしていれば自然と満たしますので心配しなくて大丈夫です。
継続的研修についても会社側がきちんと対応してくれます。
令和5年(2023年)4月1日から、登録販売者の 実務経験の要件が大幅に緩和 されました。
改正後の実務経験の条件は4つありますが、未経験から登録販売者になる場合だと下記の2つが該当します。
- 過去5年間のうち業務経験2年以上かつ通算1,920時間以上勤務+継続的研修の受講
- 過去5年間のうち業務経験1年以上かつ2年未満で、通算1,920時間以上勤務+継続的研修と追加的研修の受講 福岡県 登録販売者の業務経験(従事機関)について 参考元:
ここでは大まかに説明していますので、詳しくは別記事にて解説します。
すでにドラッグストアなどで働いている場合の流れ
- 登録販売者試験に合格する
- 実務経験を満たしている場合
- 販売従事登録をする
- 実務従事証明書を都道府県に提出する
- 実務経験を満たしていない場合
- 実務経験を積んで実務従事証明書を発行してもらう
- 証明書を都道府県に提出する
基本的に「未経験から登録販売者になるまでの流れ」と同じです。
唯一違うのは、もしもあなたがすでに実務経験を満たしている場合。
この場合は販売従事登録をして実務従事証明書を提出すればすぐに正規の登録販売者として働くことができます。



私はこのパターンだったので、会社側の手続きが終わってから2か月くらいで正規の登録販売者になれました。
登録販売者の外部研修とは
登録販売者について調べていると、”外部研修”といった言葉が出てきて「何それ?」と思う方も多いと思います。
外部研修とは、厚生労働省の「薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令」によって次の通り定められている研修のことです。
医薬品の販売又は授与の業務に係る適正な管理を確保するため、薬剤師、登録販売者及び一般従事者に対する研修を実施することが義務付けられている。また、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則(昭和36年厚生省令第1号。以下「施行規則」という。)第15条の11の3第1項、第147条の11の3第1項及び第149条の16第1項において、一般用医薬品販売業者等は、その薬局、店舗等において業務に従事する登録販売者に、厚生労働大臣に届出を行った研修実施機関による研修(以下「継続的研修」という。)を毎年度受講させなければならないとされている。 引用元:厚生労働省
詳しくは「受けないと危険?登録販売者の外部研修の重要性|受講までの5ステップ」の記事で解説しています。
登録販売者の就職先と働き方
登録販売者が活躍できる就職先として次のような業種があります。
- ドラッグストア…医薬品の販売や接客だけでなく、品出し、レジ応対などの通常業務も行う
- 薬局…薬剤師の補助や処方箋の受付などを行う
- スーパー・ホームセンター…医薬品コーナーを担当する。業務内容はドラッグストアとほとんど同じ
パートから正社員へ!キャリアアップの道もある
最初はパートから始めて、正社員を目指すというキャリアアップの道もあります。
正社員になると収入が増えるのはもちろんですが、店舗運営など責任のある仕事も任せてもらえるようになります。
実績次第では、店長やエリアマネージャーなどの管理職へ昇進だってできるかもしれません。
長期的にキャリアを築きたい人や、「どんどん上を目指したい!」という人にも登録販売者はおすすめです。
登録販売者になりたい人からのよくある質問
登録販売者に興味のある人からの、よくある3つの質問にお答えしていきます。
- 登録販売者になるには何年かかるの?
- 登録販売者の仕事って大変?
- パートから正社員になれるって本当?
登録販売者になるには何年かかるの?
登録販売者の実務経験の条件にある”1,920時間以上”を必ず満たさないといけないため、未経験の場合だと最短でも1年はかかります。
なぜかというと、1,920時間をフルタイムに換算して計算すると約1年になるからです。



短時間パートの場合は、単純計算で2年ほどかかる可能性があります。
「できるだけ早く研修中から卒業したい!」という方は、雇用形態がパートだとしてもフルタイムで働くのがおすすめです。
登録販売者の仕事って大変?
結論、大変です!笑



みんながみんな大変かは分かりませんが、私は「大変だな~っ」て思いながらいつも仕事をしています。
医薬品の接客はプレッシャーがすごいし、店舗業務は力仕事も多いし、体力勝負なところも多々あります。
でもそれだけやりがいもありますし、大変なぶん目標を達成できたときのやりがいも大きいです。
”登録販売者の仕事=医薬品の販売”だけではないことをある程度覚悟しておいたら、入社後の仕事に対するギャップが少なくなると思います。
パートから正社員になれるって本当?
勤務先にもよりますが、私の働いているドラッグストアでは可能です。
ただし必ず正社員になれるというわけではなく、転職と同じように面接などがあります。
実際にパートで入社して正社員になり、エリアマネージャーまで昇格した従業員もいました!
努力次第で男女問わずキャリアアップできるのも登録販売者の魅力のひとつです。
登録販売者になるには資格を取ったら転職を!
最後に正規の登録販売者になるための方法のまとめです。
- 登録販売者試験に合格する
- 就職先を探す
- 販売従事登録をする
- 実務経験を積んで実務従事証明書を発行してもらう
- 証明書を都道府県に提出する
- 登録販売者試験に合格する
- 実務経験を満たしている場合
- 販売従事登録をする
- 実務従事証明書を都道府県に提出する
- 実務経験を満たしていない場合
- 実務経験を積んで実務従事証明書を発行してもらう
- 証明書を都道府県に提出する
登録販売者試験合格後は、一定の実務経験を積むことで正規の登録販売者として働くことができます。
実務経験を積むにはある程度の時間がかかりますので、試験合格後は登録販売者の資格が活かせる職場を探して、経験と接客スキルを磨きましょう。
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